アコムで延滞・滞納して督促が来た場合の対処法

アコムの概要

アコム株式会社(英字商号:ACOM Co., Ltd.)は、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する日本の貸金業者です。大手消費者金融会社として1978年から営業しています。

社名のアコム(acom)は、Affection(愛情)、Confidence(信頼)、Moderation(節度)の頭文字から命名されました。

2008年に三菱UFJフィナンシャル・グループの子会社となり都市銀行の傘下に入りました。

アコムのサラ金カードは「ACカード」です。「アコム」ではなく「AC」という表記を使用しているのは、第三者からアコム=消費者金融を利用していることを気づかれにくくするためだと言われています。


アコムは、MasterCardのプリンシパルメンバーでもあり、クレジットカード「アコムマスターカード」を発行しています。

「アコムマスターカード」は、「ACカード」のキャッシング枠を反映した自社発行のクレジットカードです。


アコムマスターカードの特徴


アコムのむじんくん

アコムは「自動契約機」を初めて開発した会社です。

現在はカード発行や変更契約等を行える「むじんくん」のほか、新規受付のみを行う「クイックむじん」を全国各地に展開しています。

「むじんくん」には、ATMが併設されていますが、「クイックむじん」にはATMは設置されていません。


アコムから請求書・督促状が来たら

アコムの借金を滞納したままにしていると、請求書や督促状・催告書が届く場合があります。

この請求書や督促状・催告書が届いた場合は、時効になっている場合があるため、必ずしも返済しないといけないわけではありません。

時効になっているかどうかを確認するには、まず、アコムから送られてきた催告書やハガキの中に「返済期日」という記載があるかを確認して下さい。

もしも、返済期日の日付が5年以上前であれば時効が成立している可能性があります。

また、請求書や催告書に「返済期日」が記載されていない場合でも、最後の返済日から5年以上が経過している場合は、時効になっているかもしれません。

心当たりがある場合は、安易にアコムに連絡をしたり、借金の一部を返済しないようにして下さい。

もし、連絡を取ったり、借金の一部を返済してしまうと、借金の事実を認めたことになるので、「時効中断事由」の一つである「債務の承認」に該当します。

時効が中断してしまうと、それまで経過していた時効期間がリセットされ、新たに5年の時効期間がスタートします。


このように、アコムから請求書や督促状などが届いても、すでに5年以上返済していない場合は、時効が成立している可能性があるので、連絡を取ったり、返済することはしないでください。

消滅時効が成立している場合は、消滅時効の援用を行えば、時効の効力は、遡及効に従って、起算日(時効期間を数え始める日)にさかのぼって生じます。

つまり、消滅時効の援用をすることで、借金を返済する義務はなくなります。

消滅時効とは

消滅時効とは、一定期間行使されない場合、権利を消滅させる制度です。取得時効とともに時効の一つです


アコムなどの消費者金融と取引をしていた場合、最後に返済した日から5年以上が経過していれば消滅時効が成立します。

ただし、時効完成期間が経過しているからといって、自然に借金の返済義務が無くなるわけではありません。

消滅時効が成立していることを債権者側(アコム)に主張する必要があります。これを「消滅時効の援用」と言います。

「消滅時効の援用」は、電話や口頭、ハガキなどで主張することが出来ますが、一般的には内容証明郵便を送付し権利を主張することになります。

消滅時効の援用は、個人でも行うことが出来ますが、時効には色々な要素が絡んでくるため、専門家に相談することをおすすめします。